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This is my happy time.This is my tresure...
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もうその時は近いのだと思った。言葉よりも重く、その瞳が私を映した。

彼が見つめる私はきっととても深刻な表情をしているのだ。それが自分でもよくわかる。

何をいえばいいのかわからない。空気が変えられない。何かいいたいのに、言葉が口をでない。唇が重い。

こういうとき、大切な人を上手く支えることができる人はどうするのだろう。

それでも、こんなときでも眉をひそめて俯きそうになる私を支えたのは、目の前の、誰よりも優しい人だった。


「すまない。君の意見も聞かずに決めてしまって」

「気にしないで・・・私は、あなたが決めたことを大切にするから・・・」


なんとか口を出た言葉は嘘だった。そんなこと、心から思えるはずがない。本音なんていえない。

行かないでと、告げることはできても彼の気持ちを変えることはできない。どうして強く決心した瞳で私を見るの
ともいえない。

彼は行ってしまうから。それだけが確かなことだから。

そっと深く呼吸して、なんとか彼に穏やかな表情を見せようとする。嘘のあとに本当のこと、確実なことなどいえ
ない。


「あなたの帰る場所は私が守ります」

「・・・ありがとう」


多分彼は私の本音をわかっている。嘘を吐く私のことを許してくれている。だから私を優しく抱き寄せる。

互いの想いが目を閉じても伝わるように。この不安を少しでも忘れられるように。

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