なんだか突然ラスアシェ小説が書きたくなったので以下に!
ラスアシェ・・・というか、会話してるのはバッシュとアーシェです。初カップリングです。
バッシュとアーシェの関係も好きです。あの一定の距離間が好き。バッシュも、きっとラスラと同じように彼女の幸せを願ってる一人なんですよね。恋愛感情は私的にはないだろうなと思うんですが、もしかしたらアーシェがちょっと彼に惹かれることもあったんじゃないかと。
エンディング後もきっとそういう主従関係の中で築いてきたものは変わらないんじゃないかな。
最近気づいたんですが、私はラスアシェというより、客観的に見たラスアシェが好きみたいです。
彼らの幸せな生活を妄想するのも好きなんですが、2人の距離間とかラスラがアーシェに与えたものとか、そういうのを考えるのも好きなのかな。
ぐだぐだ小説ですが読んでくださる方は以下からどうぞ!
ラスアシェ・・・というか、会話してるのはバッシュとアーシェです。初カップリングです。
バッシュとアーシェの関係も好きです。あの一定の距離間が好き。バッシュも、きっとラスラと同じように彼女の幸せを願ってる一人なんですよね。恋愛感情は私的にはないだろうなと思うんですが、もしかしたらアーシェがちょっと彼に惹かれることもあったんじゃないかと。
エンディング後もきっとそういう主従関係の中で築いてきたものは変わらないんじゃないかな。
最近気づいたんですが、私はラスアシェというより、客観的に見たラスアシェが好きみたいです。
彼らの幸せな生活を妄想するのも好きなんですが、2人の距離間とかラスラがアーシェに与えたものとか、そういうのを考えるのも好きなのかな。
ぐだぐだ小説ですが読んでくださる方は以下からどうぞ!
「今の私をあの人が見たら何ていうかしら?」
そこにある感情だけを心に置き去りにして、空を切るように吐き捨てられたような台詞だった。
しばらくは安全な道が続くだろうと思われていた矢先に現れた帝国兵に、彼女と自分を含め仲間が隙をつかれ苦戦したのだ。
なんとかその場は凌いだものの、どうしてもう少し警戒心を持って進まなかったのかという自責が各々の心を過ぎる。
否、重い過去を背負った彼女はきっとそれ以上に無力と焦りが心を締め付けたのだ。彼女の諦めたような表情が胸を突く。今は何をいっても彼女を救うことはできないのだろう。
それでも、気休めであっても、浅はかだとはわかっている、彼女には幼き頃のように笑っていてほしかった。
そして不と、昔日の記憶が脳裏を掠める。あぁそうだ、この言葉を耳にしたのは二度目なのだ。
――こんな姿を見たら、彼女は何ていうだろう。
「・・・同じことを申されておりました」
「どういうこと?」
「ラスラ様も、今の殿下と同じようなことを申されていたのを思い出しました」
その言葉に、彼女は強い眼差しで振り返る。場違いな言葉だとはわかっていた、けれどもう、彼女が辛い過去に縛り付けてられているのを見たくはなかった。
彼女は何もいわない。いわない代わりに、瞳は焦燥に揺れる。
きっと、彼女なりに過去はこうであると無理やり処理したのだ。けれどこうして不意にそれに触れられると、どうしたらいいのかわからない。沈黙の理由はこれなのだろう。
自分にはそれが痛いほどわかったから、彼女の返事は待たなかった。
「ラスラ様がそうおっしゃったのは、今の殿下と同じようなときでした。安全だと油断していたときに帝国軍に囲まれて、幸い怪我はなかったのですが、精神的に追い詰められたのでしょうな。そう零されておりました」
「・・・それをいって、何になるというの」
「いえ、ただそのあと微笑んでいらしたので」
そしてそのあとに告げられた言葉を口にする。
それを聞いた彼女は何もいわなかった。何もいわずに背を向けて、足早に自分の元を去る。ここで立ち止まるわけにも、思い出すわけにもいかないのだろう。
自分はもう何もいえない。自分の代わりに、過去の大いなる人物が優しく彼女に伝えてくれるのだろう。それでいい、きっとこれが自分の務めなのだ。
心の中で、もう一度、微笑まずにはいられなかったあのときの優しい言葉を反芻する。
――きっと、彼女は自分のところに駆け寄って怒るだろうな。身体を大事にして、と。
でもそのあと彼女は笑って許してくれるだろう。優しい人だから。
彼女がこれをどう留めたのかはわからない。
けれどどうか、過去を背負う冷たい肩が少しでも温かくなってほしいと心の中で切に祈った。
そこにある感情だけを心に置き去りにして、空を切るように吐き捨てられたような台詞だった。
しばらくは安全な道が続くだろうと思われていた矢先に現れた帝国兵に、彼女と自分を含め仲間が隙をつかれ苦戦したのだ。
なんとかその場は凌いだものの、どうしてもう少し警戒心を持って進まなかったのかという自責が各々の心を過ぎる。
否、重い過去を背負った彼女はきっとそれ以上に無力と焦りが心を締め付けたのだ。彼女の諦めたような表情が胸を突く。今は何をいっても彼女を救うことはできないのだろう。
それでも、気休めであっても、浅はかだとはわかっている、彼女には幼き頃のように笑っていてほしかった。
そして不と、昔日の記憶が脳裏を掠める。あぁそうだ、この言葉を耳にしたのは二度目なのだ。
――こんな姿を見たら、彼女は何ていうだろう。
「・・・同じことを申されておりました」
「どういうこと?」
「ラスラ様も、今の殿下と同じようなことを申されていたのを思い出しました」
その言葉に、彼女は強い眼差しで振り返る。場違いな言葉だとはわかっていた、けれどもう、彼女が辛い過去に縛り付けてられているのを見たくはなかった。
彼女は何もいわない。いわない代わりに、瞳は焦燥に揺れる。
きっと、彼女なりに過去はこうであると無理やり処理したのだ。けれどこうして不意にそれに触れられると、どうしたらいいのかわからない。沈黙の理由はこれなのだろう。
自分にはそれが痛いほどわかったから、彼女の返事は待たなかった。
「ラスラ様がそうおっしゃったのは、今の殿下と同じようなときでした。安全だと油断していたときに帝国軍に囲まれて、幸い怪我はなかったのですが、精神的に追い詰められたのでしょうな。そう零されておりました」
「・・・それをいって、何になるというの」
「いえ、ただそのあと微笑んでいらしたので」
そしてそのあとに告げられた言葉を口にする。
それを聞いた彼女は何もいわなかった。何もいわずに背を向けて、足早に自分の元を去る。ここで立ち止まるわけにも、思い出すわけにもいかないのだろう。
自分はもう何もいえない。自分の代わりに、過去の大いなる人物が優しく彼女に伝えてくれるのだろう。それでいい、きっとこれが自分の務めなのだ。
心の中で、もう一度、微笑まずにはいられなかったあのときの優しい言葉を反芻する。
――きっと、彼女は自分のところに駆け寄って怒るだろうな。身体を大事にして、と。
でもそのあと彼女は笑って許してくれるだろう。優しい人だから。
彼女がこれをどう留めたのかはわからない。
けれどどうか、過去を背負う冷たい肩が少しでも温かくなってほしいと心の中で切に祈った。
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