明日は母の日ってことで、そんな小話をここに。
久しぶりなので、ちょっとリハビリも兼ねてます。
私は今年というか去年から一緒に過ごせないので、先週花束をあげました。(去年は嵐のDVD/笑)
カーネーションじゃなくて、お店の人に選んでもらった名前の知らない花束ですが。(笑)
ではでは、私の勝手な設定に基づいたお話で、しかも誕生日的なお話になってしまったのですが(笑)、よろしければ以下からどうぞー!
久しぶりなので、ちょっとリハビリも兼ねてます。
私は今年というか去年から一緒に過ごせないので、先週花束をあげました。(去年は嵐のDVD/笑)
カーネーションじゃなくて、お店の人に選んでもらった名前の知らない花束ですが。(笑)
ではでは、私の勝手な設定に基づいたお話で、しかも誕生日的なお話になってしまったのですが(笑)、よろしければ以下からどうぞー!
「私、母のことはあまり知らないの。記憶もないし、父もそんなに教えてくれなかったの」
桃色の花びらを一枚手にとりながら、彼女はそう話した。
かわいらしいその桃色の花は、白と黄色の花と一緒に花束となっている。
誰かにもらったのだろうと話すと、彼女は自分で買ったのと先ほど話した。
そして愛おしそうにそれを見つめるのだった。
「わかってるのは、もう彼女はここにいないってことくらいかしら。あと、すごく私を愛していたってことくらい」
「それも教えてもらったのか」
「えぇ。でも、記憶がないのだから真実であるとは限らないわね」
そしてゆっくり優しく微笑んでみせる。
今は穏やかな時間が流れているが、どうにも切ない空気が漂っているのがバルフレアにもわかった。
彼は彼女の隣に腰かけた。
「なんで急に花束を?」
「感謝の気持ちから。よくわからないことが多いけれど、母が私を産んでくれたのは事実だから・・・。愛してくれていたかどうかなんて、その次でいいの。けど・・・」
「けど?」
「私は多分、もし母がいたらすごく甘えていたし、何より大好きだったと思うわ」
今は、好きかどうかもわからないし、ただ感謝の気持ちしかないけれど。
彼女はそれはとても優しい表情で、花束を見つめてそう告げた。
彼の心にも、穏やかな風がそっと吹いた。
「そうだろうな。少なくとも、こんな意地っ張りにはなってなかっただろうな」
「失礼ね」
「冗談」
お互い自然に笑顔が零れる。そして彼女はそっと彼に寄りかかる。
「・・・俺も、花束くらいあげればよかったな」
「今からでも遅くないわよ?」
「・・・そうだな」
アーシェと出会わせてくれたからな。
彼がそう告げると、彼女は深く微笑んで、私もそうよと告げた。
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